楔36本目 どこに行っても人間力

あるコンサルティング会社に勤務する方とお話した際、御社で最もできる人はどういう人ですか?と尋ねたところ、「人間力です」といわれた。

要するに、どのクライアント先へ行っても、どんなクライアントに行っても、その現場の方々に好かれ、またコメントをする際には不思議と納得させられてしまう力をもった人だ。影響力の大きい人、といっても好いだろう。

さて、影響力を大きくするにはどうすればよいか?話術?人生経験?スキル?職歴?

私の結論としては、その個人の「影響の輪」の大きさに起因するのだと感じた。「影響の輪」とは、7つの習慣に出てくるキーワードで、自分が影響を及ぼすことのできる範囲の大きさを意味する。どこまでを「自分事」としてとらえられるか、という範囲の大きさの問題だ。

振り返って自分はどうか?現状を人のせいにしてこなかったか?過去の自分の選択の失敗の上に現在の不遇があるというのなら、それは過去の自分、つまり今の自分ではコントロールできないことを現在の不遇の理由としていることになる。

常に現在の自分と、自分を取り巻く周囲の状況に対して責任を負わなければ有意義な人生はおくることができないと考える。