楔37本目 経営者になれるとしたら

ビジネスの世界に身を置く人であれば誰しも、一国一城の主になりたいと思うものであると思う。ただし、現実の泥臭い現場の仕事に悪戦苦闘しているうちに、そういった理想を忘れてしまうものだと思う。今日は、ある人事部長の方とお会いして、経営者になりませんか、ということをいっていただいた。自分がその立場になって辣腕を振るい、会社を長期的に成長させることができるのか、と考えたとき、それは難しいな、と私は思った。私は技術職上がりであり、経営のことは全く理解していない。チームのリーダーとして成功した経験もない。そうした場合に、ベンチャーに行って実践で自らを期待えるだけでは限界があるように感じる。自分が本能的にこの道に進みたいと決めた瞬間に、自分の足りないところがぱっとみえるようになり、かつそれを何としてでも克服して見せる、という気持ちになるのだと思う。今の私はまさにそのような感情になっている。人生の岐路を迎えている。慌てふためかず、確実に周囲も自分も幸福になれるような選択肢を探し、その道に進みたいと切望している。そして私個人としては、そのような人物になれるまで地道に自己研鑽を重ねたいと考えている。