楔11本目 時間は無情に過ぎてゆく

かつて本田宗一郎氏は、「人生はどんな環境に生まれ育つかわからない点で不平等である。但し生まれたのちの時間はどんな人であっても違いはなく公平である」という趣旨のことを述べられたらしい。

そして私は100歳のありたい姿を描き、残り60年でその地点に到達することを決めたのだが、その歩みは遅すぎる。目標を立てたからこそ、日々の生産性の低さ、熱意の低さに気が付いたのかもしれない。そして今までそのような怠惰で情熱のない生き方をしてきたので、直したいと思っても体も頭も動かない感じなのかもしれない。与えられた時間を誰よりも有効に活用できているか、一瞬でいいから誰よりも充実した生活をした、と言ってやろうという意気込みすら、心の片隅に無かったりする。

背伸びした目標を立てたからこそ見える己の至らなさをここに記しておきたい。そして明日からは必ず充実した日々が送れるよう、やるべきことは即決即断で次々処理してしまい、何の迷いもないきれいな姿で、月曜日を迎えられるような準備を明日の日曜日にできるようにしたい。