楔16本目 落ちるところまで落ちる

私がもし子供時代に戻り、水泳の授業で習いたい事があるとすれば、水難事故が起こったらどうしたらいいか、また、周りの人が水難事故に遭った場合どうすればよいのか、ということだ。

クロール、平泳ぎやらは教えてくれるが、一般市民は競泳競技をするわけではないからである。それよりも、意外と身近な水難事故への対処法を教えてもらいたいものだ。

よく言われる水難事故への対処法は、①自分がおぼれた場合は、足が付くところまで一度沈む ②人がおぼれている場合は自分にしがみつかせない、ということだ。

①については、慌ててしまい水を飲んで気管が詰まることが命取りになるため、それを防ぐためだという。地に足をつけるというが、まさに文字通り、身も心もまず落ち着かせるということだろうか。おぼれた(足が付かない)⇒深いところに来てしまった⇒上に浮き上がらないと、となって、バタバタして水を飲んでしまうのがよくないということだろう。

②については、「溺れるものは藁をもつかむ」のとおり、おぼれている人はパニックになっており、人が着た瞬間安心して必死にしがみつこうとし、その勢いで助けに行った人がバランスを崩し、2人で溺れてしまう、ということが起こりやすいらしい。

人生についても同じことであろう。目の前の楽になりそうなことに飛びつかず、まず地に足をつけること、これが最も重要なことであると思う。つまり、落ちかけてていてバランスを崩しそうになっているならば、いっそのこと一度落ちてしまって、そこからまたジャンプすればよいということだ。人生のこととなると、目に見えないため、自分がどのような状況なのか客観視できないため難しいところがあるが、自分の中で「ここは最低ライン、ここがベースライン」というものを決めておくと、何かあった時も動じず冷静に対処できると思う。

 

読書30分、腕立て30回、足上げ20回、スクワット20回、