楔3本目 このブログを始めた理由①

なぜこのブログを書こうと思ったか、楔として書き残しておきたい。

このブログを書こうと思った理由を一事でいうと、100歳の目標が見えたのでその頂に向かって後60年、必死で登り続けたいと思ったからである。その気持ちなどは、日常の様々なことで簡単に流れてしまうということをよくわかっていたからである。

2018年、お盆休みも終わりの8月14日、このまま何もせずに夏が終わってしまうのが耐えられなくなってきた。そもそも、お盆休みは体を休め、家の書類の整理等をする予定だったのだ。年末までもう一度ダッシュするにあたり、ここで何か充電をしておかないと、秋に入った時に後悔するのではないかと思った。同僚はしっかり休んで遊んで、フルスロットルで仕事に臨んでくるだろう。私はこのままではいけないと思って、温泉に行こうと慌てて温泉宿を探し始めた。見つからず、あきらめて買い物に行こうとしたとき、あともう一度だけと思い、これまで調べていた楽天トラベルと一休ではなく、じゃらんをたまたま開いたら、ちょうどいい宿があったのである。しかも注文してみたらなぜか過去のポイントが3000円分もたまっており、片道1万円を覚悟していた交通費も、バスがすいていたので2000円で済むというおまけ付き。注文をしたのが14時半、元が取れているのかわからないまま速攻準備をして、16時新宿発のバスに飛び乗った。

 

何年かぶりに乗る路線バス、車窓には晩夏の青い空が広がっていた。旅先ではいろいろと考え事や人生の振り返りをするべくいろいろな書類をリュックに積んでいたのだが、バスに乗って右の大きな窓に広がる青い空を眺めているうちに、それ以外のことをしたくなくなってしまった。ずっと、空を見ていた。最高に贅沢だった。要するに私の頭の中は未来の心配や過去のを後悔ばかりで、今を生きていなかったのだ。私ははっきり言って、心を空に持っていかれてしまった。本当に空っぽになってしまい、その空っぽさが気持ちよくてたまらなかかった。お盆の空は、夏とはいえど実は日没が近い。徐々に空の色が暗くなり、空が紫がかってきた。練馬を過ぎ、関越に入り、それでも私はずっと心が空っぽになってしまった状態で抜け殻になったように空を見続けていた。

 

 ついに、そのまま目的の温泉街についた。急いでバスに飛び乗ったので実は宿の地図も知らない。降りたバス停の向かいのホテルで宿について聞いてみたら、10分は坂道を上りますよと言われた。全然良かった。森のような道を歩いた。何年かぶりに、野生の鳥の鳴き声を聞いた。心が高鳴った。自然と触れ合うことはこんなにも心地よいものなのか。私はこの坂道を今歩けて本当に幸せだと思った。宿について部屋に案内していただいた。とても大きい部屋で驚いた。早速温泉へ行く。この宿は、本当に偶然であるが、この地域に100軒近くある温泉の中でも最も景色の良い屋上露天風呂を持っていた。露天風呂からは温泉街全体を見下ろすことができた。偶然にもこれは、私が温泉としてイメージしていたものとほとんど同じ出会った。市街地を見下ろし、空全面を見ながら、ずっと温泉につかり続けた。いろいろな考え事して、答えを出さないといけないこともたくさんある、と思いながら、でもそんなことを全てあきらめてしまった。ただ、なにも考えずに温泉につかり続けていた。今から思えば、まさに「今ここ」を味わい続けていたのだ。本当に不思議な感覚だった。

 

身体の中から、つきもののようなものが取れ、本当に身体が軽くなったように感じた。何より気持ちが軽い。空っぽになってしまった。そして、一晩、何も考えずにそのまま寝た。

 

翌日、目が覚めて、朝食を簡単に済ませて、当初やろうとしていたセルフライティングをやはりやろうと思った。セルフライティングとは、自分の人生を振り返り手を止めずに書きなぐるというものであり、私はこれをすることで自分の過去を振り返り、これから先の目標を構築しなければならないという思いだった。白い紙に書こうとしたが、手が思うように進まず、PCに打ち込み始めた。

(翌日に続きます)

 

朝の祝詞、筋トレ、感謝、日記、5分掃除(PC内)、30分投資(英語)、全て実施。